げ、実践者研修って受けるだけで15万もするの!?
実務者研修は、国や公共機関の制度を使わないとすごく高いよね。でも、実務者研修は制度を使うと最高自己負担0円で受けることができるんだよ!
ちなみに「自己負担0円」とか言うと怪しい営業みたいだけど、公共機関の制度を使った方法だから安心してね。
今日は、知っていると10万以上得する介護福祉士実務者研修受講資金貸付制度と専門実践教育訓練給付金について解説していくよ。
介護福祉士の受験資格とは?
はじめに介護福祉士の受験資格についてご存知ない方もいらっしゃると思うので、受験資格についてご説明します。
こちらは、介護福祉士の試験を実施している社会福祉振興・試験センターが掲載している介護福祉士の受験資格獲得ルートの図です。

この図の通り、養成施設ルート・実務経験ルート・福祉系高校ルートがあります。実務経験ルートは、養成施設や福祉系の高校など専門的な教育機関を使わず受験資格を得ることができる唯一のルートになります。EPAルートは海外の方を対象にしているので、日本国籍の人には関係がありません。
この記事では、実務経験ルートの「実務経験3年以上 + 実務者研修」のパターンを紹介します。介護職員基礎研修は2012年度に廃止されているので、基礎研修を受けたことがない人は関係ないと思って大丈夫です。
実務経験ルートの実務経験とは?
実務経験3年以上というのは、従業期間3年以上かつ従業日数540日以上を指します。3年在籍しているだけでも、540日以上働いているだけでもダメなので要注意です。休職などをせずに、3年間以上働いている人は問題ないと思います。
そして、「実務経験」という言葉がどこでどのような仕事をしているのを差すのかについてですが、児童・障害・高齢者分野など福祉施設であればほとんど当てはまります。社会福祉振興・試験センターが、実務経験の範囲をまとめているので、気になる方は確認してみてください。
・この記事で紹介するのは実務経験ルートの「実務経験+実務者研修ルート」で受験資格を安く獲得する方法。
・実務経験は、ほとんどの福祉施設での業務が当てはまる。従業期間3年以上かつ従業日数540日以上が必要
介護福祉士実務者研修を安く受講する方法
ようやく本題の実務者研修を安く受講する方法ですが、2つの方法があります。1つ目は社会福祉協議会が実施している介護福祉士実務者研修受講資金貸付制度を利用する方法、2つ目は厚生労働省の専門実践教育訓練給付金を利用する方法です。
それでは、詳しくみていきましょう。
専門実践教育訓練給付金とは?
厚生労働省がキャリア形成の支援のためにお金を出す、教育訓練給付金制度というものがあります。専門実践教育訓練給付金は、名前の通りより専門生が高い職業に必要な訓練の費用を50%〜70%給付してくれる制度です。実務者研修もその対象です。
50%〜70%と給付される額に幅があるのは、申請されると受講にかかった費用の50%が給付され、受講終了後1年以内に資格を取得できた場合はさらに20%給付される制度だからです。ほぼ無条件で50%の費用が給付されるのはすごいお得感ですね。
ただし、専門実践教育訓練給付金を使えるのは厚生労働省が指定した施設と講座だけです。こちらにリンクを載せておくので、確認してみてください。令和2年度のデータが都道府県ごとに載っています。また、ハローワークで事前に申請を受ける必要もあります。
ハローワークで申請→指定施設で講座受講の流れですね。少し面倒ですが、これだけで10万近く節約できるならやらない手はないですね。
給付対象者は?
①退職するまでの雇用保険被保険者期間が3年以上
②受講開始日に、雇用保険被保険者期間が3年以上の在職者
③退職の翌日から1年以内に受講する人
④はじめての場合は被保険者期間1年以上で給付可能
簡単にいうと
●働いてる人の場合
・初めて申請なら1年以上勤めていればOK
・2回目以降の申請でも3年以上勤めていればOK。
●退職した人の場合
・辞めるまでに3年以上働いていたらOK
・退職して1年ならOK
条件もゆるくて誰でも使えそうですね。
こういう人におすすめ
ズバリ、専門実践教育訓練給付金をおすすめする人は次に出てくる貸付制度の免除条件をクリアできる自信がない人です。
次に出てくる貸付制度は、条件にクリアできれば自己負担0円、クリアできなければ100%自己負担になる制度です。反面、訓練給付金制度は申し込みをすれば最低50%は給付されるので、リスクが低いのが魅力です。
介護福祉士実務者研修受講資金貸付制度とは?
名前の通りですが、介護福祉士実務者研修を受講する人が、受講費用を無利子で借りることができる制度です。「え、借りるだけ?」という声が聞こえてきそうですが、比較的簡単にクリアできる免除条件があります。
その条件とは、実務者研修を修了した日から1年以内に介護福祉士を取得し、試験終了後介護職として2年以上従事することです。都道府県社協などで実施しているので、おそらくどこの社協でも「地域で働くこと」も条件として加えていると思います。
仮に免除条件をクリアできなかった場合は、全額返済しなければいけませんが、無利息なのでノーリスクハイリターンです。さすが、社会福祉協議会の貸付金ですね。また、介護福祉士に一発で合格できるか心配な方もいるかと思いますが、合格率60〜70%と合格率が高い資格です。正しく努力できれば合格できる可能性は低くないと思います。
社協によって使える条件などは変わってくるので、「〇〇(自分のお住いの県) + 社会福祉協議会」で検索して見てください。
こういう人におすすめ
この制度をおすすめするのは、ズバリ免除条件をクリアできる自信がある人です。この制度は、条件がクリアできれば自己負担0円、できなければ100%自己負担になる制度なので、うまく行けば0円で受験資格取得も可能になるのが最大の魅力ですね。
まとめ
実務者研修を安く受講する2つの方法を紹介しました。どちらも使用するデメリットはありませんが、安くなる金額や条件が違うのでそこが悩みどころですね。僕としては、全くのノーリスクで50%得する教育訓練給付制度がとても魅力的だなと思いました。