「精神保健福祉士」は精神障害を持つ人への相談支援スペシャリストです。
この記事では、そんな精神保健福祉士になる方法全11ルートを解説します。
精神保健福祉士になる方法! 全11ルートを解説
精神保健福祉士になるためのルートは大きく分けると以下の5つ。
①保健福祉系大学ルート
②福祉系大学ルート
③一般大学ルート
④社会福祉士有資格者ルート
⑤実務経験ルート
①〜③は短大か大学を卒業していることが条件になるルート、④と⑤は学歴を条件としないルートです。
それぞれ詳しく解説していきます。
①保健福祉系大学ルート

保健福祉系大学ルートはこの3つ
(1)保健福祉系4年制大学卒業+指定科目履修
(2)保健福祉系3年制大学卒業+指定科目履修+相談援助実務1年
(3)保健福祉系2年制大学卒業+指定科目履修+相談援助実務2年
何年制の大学を卒業したかで、実務経験の必要年数が変わっていることがわかります。
保健福祉系大学とは?
指定科目を履修できる大学のことを「保健福祉系大学」と呼びます。(参考:社会福祉振興・試験センター)
指定科目とは?
指定科目は精神保健福祉士の受験資格に必要なすべてを含んだ科目。
指定科目は何年前に大学を卒業したかによって科目名や科目数が異なりますので確認が必要です。
卒業年度ごとの指定科目についてはこちらから確認できます。
現行の指定科目はこちらになります。
(引用:社会福祉振興・試験センター)
相談援助実務とは?
「精神障害者の社会復帰に関する相談援助」のことを指しています。
しかし、実際に試験センター相談援助実務の対象となる職種の例を見ると「乳児院の児童指導員」や「障害者支援施設の生活支援員」など幅広い仕事が対象になっていることがわかります。
社会福祉振興・試験センターのサイトで具体的な内容を確認することができます。
②福祉系大学ルート

福祉系大学ルートはこの3つ
(1)福祉系4年制大学卒業+基礎科目履修+短期養成施設
(2)福祉系3年制大学卒業+基礎科目履修+相談援助実務1年+短期養成施設
(3)福祉系2年制大学卒業+基礎科目履修+相談援助実務2年+短期養成施設
福祉系大学ルートは、「保健福祉系大学ルート」とかなり似通っていることがわかります。
異なっているポイントは、指定科目が基礎科目になっていることと短期養成施設に行く必要がある点です。
基礎科目とは?
基礎科目も指定科目と同じく、卒業年度に応じて履修が必要な科目が異なるので確認が必要です。指定科目と比べて科目数が少ないです。
短期養成施設とは?
短期養成施設は、就学期間が6ヶ月以上の精神保健福祉士になるための知識が学べる学校のことです。
通信制は9〜11ヶ月、昼間制は6ヶ月が就学期間になっています。
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③一般大学ルート

一般大学ルートはこの3つ
(1)一般4年制大学卒業+一般養成施設
(2)一般3年制大学卒業+相談援助実務1年+一般養成施設
(3)一般2年制大学卒業+相談援助実務1年+一般養成施設
一般養成施設とは?
一般養成施設は、就学期間が12ヶ月以上の精神保健福祉士になるための知識が学べる学校。
昼間制が12ヶ月、通信制が1年6ヶ月〜1年10ヶ月が就学期間となっています。
一覧はこちら
④社会福祉士有資格者ルート

社会福祉士有資格者ルートは1通りで内容は
(1)社会福祉士登録者+短期養成施設
社会福祉士登録者とは?
社会福祉士は試験合格後、「登録手続き」をすることで社会福祉士と名乗ることができます。
社会福祉士登録者とは、その登録手続きを終えたもののことを言います。
⑤実務経験ルート

実務経験ルートは1通りで内容は
(1)相談援助実務4年+一般養成施設