公認心理師

公認心理師の試験は簡単? 難易度を分析してみた

マル
マル
社会福祉士で保育士のマルです

心理系唯一の国家資格である公認心理師。

そんな公認心理師の試験は簡単なのか? 簡単に取得できる資格なのか気になる方も多くいると思います。

公認心理師の取得難易度を、①平均的な勉強時間 ②試験科目 ③合格基準 ④合格率 の観点からなるべく客観的に分析してみたいと思います。

公認心理師の試験は簡単? 難易度を分析してみた

公認心理師に合格するために必要な勉強時間は?

公認心理師の合格に必要な勉強時間は、

最も効率がいい人で100〜200時間
普通の人は200〜400時間程度と推測されます。

このように考えた理由に関しては、過去に書いた記事に詳しく書いていますのでそちらを参照してもらいたいと思いますが、簡単に触れると①実際の合格者の声 ②公認心理師の試験構造 ③ブループリントを参考にしました。

試験科目

公認心理師の試験科目は全部で24科目あり、以下の通りです。

1 公認心理師としての職責の自覚
2 問題解決能力と生涯学習
3 多職種連携・地域連携
4 心理学・臨床心理学の全体像
5 心理学における研究
6 心理学に関する実験
7 知覚及び認知
8 学習及び言語
9 感情及び人格
10 脳・神経の働き
11 社会及び集団に関する心理学
12 発達
13 障害者(児)の心理学
14 心理状態の観察及び結果の分析
15 心理に関する支援
16 健康・医療に関する心理学
17 福祉に関する心理学
18 教育に関する心理学
19 司法・犯罪に関する心理学
20 産業・組織に関する心理学
21 人体の構造と機能及び疾病
22 精神疾患とその治療
23 公認心理師に関係する制度
24 その他

内15科目は直接的に心理学に関わるものであり、それ以外の8科目は実務にあたって必要な周辺知識に関する科目になっていることがわかります。

心理学に関する科目だけで15科目あり、専門的な知識が求められる資格ということがわかります。

公認心理師になるために所定の大学院を卒業する方も多くいるので、そういった方達には心理学の科目が多いことがメリットかもしれません。

公認心理師の合格基準

公認心理師の合格基準は、得点率60%以上です。

公認心理師は合計230点の試験で、そのうち138点以上を取ると合格となっています。

不適切問題がある場合は、受験者全員に点数が与えられるので、それを含めて138点取れば合格ということです。

「0点科目があると不合格」という試験もある中で、合計60%以上であれば合格というのは比較的基準を低く設けてあるなと感じました。

苦手科目があっても得意科目でカバーすることができるのは、受験者にとってはありがたいところです。

公認心理師の合格率

公認心理師の過去3年間の試験合格率は以下の通りです。(図はわかりやすかったので、JQOSというサイトからお借りしました。)

1年目が80%近い合格率だったのが、難易度が調整されて2年目以降は50%前後になっています。

働きながら受験する「実務者」が多い中で、50%の合格率はなかなか高い数字だと思います。

結論:公認心理師の試験難易度は中程度

これまで公認心理師の難易度を、①平均的な勉強時間 ②試験科目 ③合格基準 ④合格率の観点から観てきましたが、結果をまとめると以下の通りになりました。

①勉強時間:100〜400時間
②試験科目:24科目、心理学に集中
③合格基準:緩め
④合格率: 比較的高い

10〜30時間勉強すれば取得できる資格が多い中で、専門科目に特化しており、それなりの勉強時間を費やさないといけないので公認心理師の難易度は中程度と言えそうです。

「公認心理師は簡単」とか「めちゃくちゃ難しい」と言えれば分かりやすいですが、僕的にはどちらとも言えない難易度かなという印象です。

ただ、間違いないのはノー勉で合格できる類の試験ではないということです。

これから受験する僕自身、油断せずに毎日勉強時間を2〜3時間程度作ることを最低目標に取り組んでいければいいかなと思っています。