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インフレとは何か?
結論から言うと、
インフレとは、モノの値段が全体的に上がり、それによってお金の価値が下がることです。
どういうことかと言うと、皆さんもご存知の通りお金は商品と交換できる性質を持っていますが、この世の全ての商品の値段が100円から150円に値上がりした場合、100円で今まで買えたものが1.5倍の150円出さないと買えないことになります。
つまり、このケースだとお金の価値が3分の2になり、商品の価値は1.5倍になったということになります。
(例)世の中の全ての100円で買えた商品が150円に値上がりした
お金の価値:3分の2
商品の価値:1.5倍
→これがインフレーション
日本のインフレ率はどれくらい?
まず、こちらのグラフと表を見てください。

(出典:世界経済のネタ帳)
これは、過去10年の日本のインフレ率を表したグラフと表になりますが、多くの年でインフレ率がプラスになっているのがわかると思います。マイナスになっている年はインフレの逆のデフレが起きており、物全体の価値が下がり、お金の価値が上がったということになります。
近年で最もインフレ率が高いのは、2014年の2.76%です。2.76%お金の価値が下がるとは具体的な数字に当てはめると、100万円が97.2万円の価値に下がってしまうということです。持っているだけで、これだけお金の価値が下がってしまうと考えると結構大きなことですよね。
インフレの対策と銀行の金利
さて、これは丸メガネもよくお世話になっている価格.comさんから引っ張ってきた金利がかなり高い定期預金のランキング表です。

この表を見ると、一番高くて0.2%で一番低くて0.002%です。0.2%は定期預金にしてはかなりの高金利ですが、ほとんどの皆さんが利用している銀行は最下位の0.002%に近いのではないでしょうか? 丸メガネはそうでした。笑
さて、銀行の金利の数字が出たところで、皆さんに質問です。
インフレ率が2.5%の時、金利0.002%の定期預金にお金を入れている場合、1年後のお金の価値は何%になるでしょうか?
あえて厳密な計算はしませんが、金利が0.002%だとほとんど預金が増えないので、ほぼ97.5%になります。つまり、金利が小さすぎて定期預金はインフレの対策にはほとんどならないということです。
本当のインフレの対策
では、インフレの対策は何をすればいいのか?という話になりますが、結論からいうと株式投資です。「投資」という言葉が出るとアレルギーのように嫌がる方もいますが、投資はお金を増やす手段でもありますが、減らさないようにする防衛の手段でもあるんです。
株式投資に対する悪いイメージの多くは、テレビなどでたまに放映されるデイトレーダーのイメージだと思います。デイトレーダーはたびたびギャンブルのようにお金を増やすためだけに上がり下がりの激しい株式に投資をし、お金を増やしたり無くしたりしており、その放映されたイメージが株式投資のイメージを悪くしているんだと思います。
私がおすすめしているのではこういったギャンブルではなく、自分でよく調べた上で、取引手数料や運営手数料が低い投資対象にコツコツお金を預けていく手堅い投資です。私自身はいざという時に必要な生活資金を貯めているのとは別に、積立nisaという金融庁が作った節税制度を使いながら投資をしています。
つみたてNISAの特徴は、毎年の非課税枠40万円までの投資で得られた利益が最大で20年間非課税になることです。普通株式で得られた利益の20%は税金で取られてしまうので、とても魅力的な節税制度です。また、つみたてNISAで購入できる金融商品は、金融庁による基準をクリアした商品です。もちろん必ず儲けることができるとお墨付きがあるわけではないのですが、手数料が高すぎるものなどは最初から省いてくれているので、悪い商品に引っかかりにくいなどメリットがたくさんです。
もちろん、投資をする上ではリスクを取らなければいけませんし、デメリットもあります。ただ、インフレ対策に投資という方法があるのを覚えていってくれたら幸いです。興味が出た方はぜひ投資や積立nisaについて調べてみてくださいね!