「社会福祉士持ってるけど、どんな資格が相性がいいんだろう?」
この記事はそんな疑問にわかりやすく答えていきます!
相性の良さは
「やりたい仕事」と社会福祉士の労働状況から考える
やりたい仕事が
・高齢者分野なら介護福祉士
・障害分野なら公認心理師
・児童分野なら保育士
【組み合わせて最強】社会福祉士と相性の良い資格3選
社会福祉士との相性の良い資格を知りたいとき、最初に考える必要があるのは、
「自分はどの分野で働いていきたいのか」です。
この考え方なしに、相性が良い資格を見つけることはできません。
そこで、高齢者分野、障害分野、児童分野で分けて解説していきたいと思います。
その前に、
もう1つ相性に関わる大前提の話をしたいと思います。
【大前提】社会福祉士の役割や活躍している場所
社会福祉士と他の資格の相性を語る前に、大前提として社会福祉士に求められる役割や働いている場所を知らないといけません。
そこが分かれば、どの資格と相性がいいのかが見えてくるからです。
社会福祉士に求められている役割
社会福祉士法及び介護福祉士法を見ると、
社会福祉士には、日常生活に支障があるものに対して相談に応じ、助言、指導、他の機関との連絡調整をすることが求められていることがわかります(ざっくり)
つまり、法律的には社会福祉士には間接的な支援が求められている。
「法律的には」と書いているのは、施設で働いている社会福祉士などの実務内容と異なっているからです。
施設で働いている社会福祉士の中には、直接支援をしている人も沢山います。
社会福祉士が働いている場所
次に、実際に社会福祉士が働いている場所を見ていきましょう。
社会福祉士の就労分野と就労先での職種はこのようになります。
就労分野
就労先での職種
2つの円グラフを見ると、高齢者・障害者・児童分野で働いている人が65%以上いること、また社会福祉士全体で直接支援をしている人が最低30%以上いることがわかります。
平成27年のデータなので、多少古いですが、現状とも劇的には変化がないはずです。
2つの情報からわかること
社会福祉士に求められる役割と実際に働いている場所を見てきてわかったのは、以下の2つでした。
①法的に求められている役割は間接的な支援を担うこと
②社会福祉士の内、3割は間接支援ではなく直接支援の仕事をしていること
つまり、社会福祉士に法的に求められている役割と実際の業務にギャップが生じているということです。
実際、社会福祉士養成課程では直接支援についてあまり学ぶことがありません。
僕自身が昔そうだったように、多くの人は直接支援をすることになったとき
「福祉について学んできたはずなのに、知らないことが多すぎる」
と戸惑ってしまうのではないかと思います。
前置きが長くなりましたが、ここからは「現場で社会福祉士が求められる役割からみて、相性が良い資格」を紹介していきたいと思います。
高齢者分野で活躍したい人

高齢者分野で活躍したい人には、介護福祉士がおすすめです。
介護福祉士の概要と、社会福祉士と相性が良い理由を見ていきましょう。
介護福祉士とは?
介護福祉士とは、日常生活を送るのに支障がある人に対し介護を行う専門職です。
また社会福祉士、精神保健福祉士とともに3大福祉国家資格の1つです。福祉国家資格の中で、唯一「介護」という直接支援が目的の資格なのが特徴です。
直接支援の知識を学べることに加えて、「配置加算」がつくので高齢者介護だけではなく、障害者分野でも重宝されます。
介護福祉士がおすすめの理由
高齢者分野で働いている社会福祉士は、介護現場を経験したのちに、ケアマネージャーなどの間接支援職に就くことが多いです。
社会福祉士は、大学で相談技術などの間接支援に関する知識を学んできているので、現場に出てから学んできたこととのギャップを感じることが少なくありません。
ケアマネージャーや相談員になっても、ベースになるのは直接支援の経験です。
直接支援の経験や知識が浅すぎると、サービス提供や他職種との連携の際にクライアントの不利益になってしまいます。
その点、直接支援について体型的に学べる介護福祉士の資格は、高齢者分野で働く社会福祉士にとって相性が良い資格と言えるでしょう。
障害分野で活躍したい人

障害者分野で活躍したい人には、公認心理師がおすすめです。
公認心理師の概要と、社会福祉士と相性が良い理由を見ていきましょう。
公認心理師とは?
心理に関する支援を必要とする人やその家族に対し、心理状態の観察、結果の分析、相談及び助言、指導などを行う心理系の専門職です。
2017年に新しくできた心理系唯一の国家資格でもあります。
医療や福祉分野で「配置加算」がつくようになってきており、ニーズが高くなりつつある資格です。
公認心理師がおすすめの理由
障害分野、特に発達障害を含む精神障害を対象とする人には心理系の資格を持つメリットが大きいからです。
実際、障害分野や精神病院では公認心理師を任用するケースが増えており、今後さらに存在感が増してきそうな資格です。
社会福祉士は心理学についても学びますが、心理検査の方法など実務的な知識は養成課程で学ばないので自主的に学ぶ必要があります。
その点、公認心理師を持っていると実務面で役立つ知識を手に入れることから社会福祉士と相性が良い資格と言えるでしょう。
児童分野で活躍したい人

児童分野で活躍したい人には、保育士がおすすめです。
保育士の概要と、社会福祉士と相性が良い理由を見ていきましょう。
保育士とは?
児童の保育と保護者への指導を行う児童福祉の専門職を保育士と言います。
施設内に保育士を置かないといけない義務、つまり必置義務のある児童施設が7種類もあり、児童福祉において保育士が大きな存在であることがわかると思います。(参考:厚生労働省)
保育士がおすすめの理由
先ほど書いたように、保育士は児童福祉施設において社会福祉士以上に存在感のある資格と言えるでしょう。
また保育士資格は勉強の家庭で、知育玩具や定型発達、情操教育のための知識など直接支援において必要な知識を学ぶことができます。
私自身も保育士資格を取得しましたが、実務に直結する資格が多く、取得してよかったと思える資格です。
必置義務や実務知識の面から、児童分野では保育士が最も相性が良いという資格と言えるでしょう。
どうやって資格を取ればいい?
介護福祉士、保育士、公認心理師が相性がいい資格ということを書いてきました。
これらの資格の受験資格については、過去にまとめていますのでこちらを参考にしてください。